夜の公園:
ナイトパークディジュリドゥジム




 2021年10月15日、協会員・小松成彰氏の声かけでナイトパークディジュリドゥジムが開催された。夜の公園にディジュリドゥを持ち寄り演奏の鍛錬をする。その名に偽りなきストイックな趣旨ではあるが、一方で穏やかな雰囲気も携えた不思議な集会であった。

 緊急事態宣言が明けた代々木公園は19時をまわってもそれなりに賑わっている。外飲みに興じるサラリーマンたち、TikTokダンスの練習に励む若者、それとなく次の行き先を探り合うカップル、飼い主の横を健気に歩く犬、そしてナイトパークディジュリドゥジム。



 20時を過ぎた頃から徐々に人が集まり始めた。手短に自己紹介を済ませると自然にセッションが始まる。時折吹き口から離れホーミーで歌う。ひとしきり歌うとまた吹き始める。

 参加者数に比例して怪しさも増し、徐々にディジュリドゥジムの前で足を止める人が現れ出した。「すごい!! それって何の楽器ですか!?」と尋ねてくる人、アイス片手に遠巻きに眺める人、写真を撮る人、普段はハンドパンを演奏するという人など、少なくとも4〜5組の通行人と交わった記憶がある。


 この日初めてディジュリドゥを吹く男性(手前)。経験者にアドバイスをもらいながら地道に練習に励む。たった数十分でみるみる上達し、しっかりとした音が出るようになった。

 休憩の間はホーミーの練習やディジュリドゥ談義に花が咲く。吹き方のコツを教えあったり、ディジュリドゥ販売店のサイトを眺めたりと活発なコミュニケーションが続いた。

 “ディジュリドゥ” ジムにも関わらずディジュリドゥを一本も持っていない手ぶらの筆者は、ひたすらマスクの中でホーミーを練習していた。最初のうちは「人前でがなり声を出すなんて恥ずかしくて無理〜」とビビっていたものの、しばらく続けるうちに気にならなくなった。そういえば最後に大声を出したのはいつだっただろうか。コロナ禍以降、肺活量も表情筋も随分衰えた気がする。しょぼしょぼの呼吸器に一生懸命空気を送っているとあっという間に一時間が過ぎた。



 最終的には筆者を含め8人が集結。初対面の人も多かったものの終始和気藹々とした楽しい会となった。
 小松さん曰く「本格的に寒くなる前にもう一回できたらいいですね」とのこと。ディジュリドゥ仲間が欲しい方、ディジュリドゥに興味がある方、これからディジュリドゥを始めようと思っている方はぜひ一度足を運んでみてほしい。



 ナイトパークディジュリドゥジムの詳細・次回開催のお知らせは小松成彰さんのTwitterをご覧ください。

※ 発熱・咳の症状がある方の参加はご遠慮いただきました。
※ 練習時以外はマスクを着用し、お互いに距離を保って開催しました。